楕円曲線暗号向けハードウエアアクセラレータ設計

楕円曲線暗号は、電子署名などの方式として、RSA暗号と比較して同程度の安全性強度を実現するために必要な鍵長が短いという特徴があり、今後一層のセキュリティ強度が求められる社会において重要な暗号方式となっている。その一方で、RSAと比較して、計算アルゴリズムが複雑であるため、実行速度、ハードウエア規模、消費電力などの観点が課題として挙げられ、楕円曲線暗号を広く活用していくためには、より高速な実行、およびIoT機器などハードウエアリソースに限りのある機器への実装を可能とするハードウエアの実現が不可欠となっておる。本研究では、これまでに小規模マイコンへの組み込みを可能とする10kG規模の実装から、世界最高速を実現する高性能実装までを実現してきている。同時に暗号ハードウエアの安全性に関して実測を併用した実証も行っている。 がもとめられ